- 月間瞑想合計時間:56時間
- 1日平均瞑想時間:1.87時間
- 累計瞑想時間:56時間
瞑想を習慣化しようと「1日3〜4時間」という高い目標を掲げて、試行錯誤していた時期でした。
この1カ月で自分の中で起きていた変化の記録を「1. 取り組み姿勢」「2. 思想・精神面」「3. 体調・感覚」の3つの側面からまとめてみます。
1. 取り組み姿勢(アプローチ)の変化
まず一番大きく変わったのが、瞑想への向き合い方、特に「何を意識するか」でした。これは月の中で大きく変化していきましたね。
初期 (1日〜3日頃): とにかく試行錯誤と技法への挑戦
瞑想生活を開始したばかりの頃は、1日3〜4時間の目標を達成するために、「気が付いたら常に瞑想する」ことを自分に課していました(1日)。
有名な「数息観(呼吸を数える瞑想)」にも取り組もうとしたんですが、これがなかなか難しくて。疲労感からうまく集中できず、かなり難航しました(1日)。
そこで、「廊下瞑想(ビジョンを使った数息観)」というのを自分で考えてみたり、漢数字やアラビア数字をイメージする方法を試したり…と、どうにか集中しようと技法を積極的に試行錯誤していた時期です。(2日)。
中期 (3日〜9日頃): 思想的な理解と、実践のギャップ
3日目に、私の中で大きな気づきがありました。それは「(瞑想中に)答えを求めない」「ただ受信する」「只ある存在になる」ということ。頭では「これだ!」という気付きがありまいした。
でも、実践となると話は別で…。やはりまだ心のどこかで「右脳的な効果」(6日)や「右脳の覚醒」(9日)を期待してしまっている私がいました。理想と現実のギャップに悩んでいた時期です。
後期 (10日〜): 「結果を手放す」姿勢への転換
そんなモヤモヤを経て、10日目にはっきりと方針が固まります。「結果を求める意思は必要だけど、瞑想中に結果を求めてはいけない。結果は運任せだ」と。
そこからは、意識を「姿勢のキープ」「呼吸の方法」「時間の確保」といった瞑想の「準備」だけに集中させることにして、あとは「思考を放棄する」。この姿勢が、今の自分の瞑想スタイルの土台になっています。
2. 思想・精神面の変化
瞑想観や、私自身に対する認識にも大きな変化がありました。
瞑想観の深化
始めた当初は「雑念ばかりの瞑想」(1日)だったんですが、3日目には「左脳(分析)と右脳(受信)」の役割について深く考察するようになっていました。
特に、曹洞宗の「只管打坐(ただ坐る)」という考え方を知ったのは大きかったです。「禅僧型(覚醒型)」と「ラマヌジャン型(受信型)」の瞑想の違いを私なりに整理しようとしたり(3日)。
7日目には「この世界が面白くないのなら、面白く見えるようになるしかない。只管打坐しかない」と、ある種の覚悟のようなものが自分の中に芽生えていました。
自己認識と精神状態
面白いことに、瞑想を始めた当初から「気分はすでに良い」(1日)状態ではありました。
7日目には、24時間断食に挑戦した影響もあってか、ふと自分の過去、臆病だった子供時代のことなどを思い出したりして、自己分析的になっていました。
一番の変化を感じたのは8日目です。私はマンション住まいで共同エントランスはオートロックなのですが、誤って鍵を持たずに朝のゴミ出しのために外に出てしまい、締め出されるという小さなハプニングがあったんです。しかし、不思議と「気分は少しも悪くならなかった」んです。「気長に立ちながら瞑想してればいいや」くらいに自然に思えました。これは、以前の私なら結構落ち込んでいたはずなので、驚きました。
3. 体調・感覚の変化
瞑想が深まるにつれて、身体的な感覚や、夢・ビジョンといった無意識の領域にも変化が現れ始めました。
身体認識の向上 (カラダスキャン)
4日目、5日目あたりから、「体の不調に敏感になる」という変化がはっきりと出てきました。瞑想のおかげで、自分の体をスキャンする能力が上がったんだと思います。
具体的には「左足つけ根のはり」や「右尻と腰のはり」といった、今まで見過ごしていた不調に気づけるように。瞑想中に、その場でストレッチやマッサージをして即座に対処していました。本当は動かず体の反応を観察するのがマインドフルネス瞑想の作法ですが、この時はよくわかっておりませんでこの対応で良しとしていました。
感覚・体験の変化
いくつか不思議な体験もしました。
- 多幸感 (5日): 瞑想中に「体がふわっと軽くなる感じ」がして、「ものすごくハッピーな気分になる」という「多幸感」を、短い時間ですが体験しました。
- 断食の影響 (7日〜8日): 24時間断食の後、「体は楽で軽い」「感覚は鋭くなってる気がする」「気分もとても平静」という状態になりました。
- 時間感覚 (6日): ウォーキング中に、時間経過が非常に早く感じる(思考停止状態?)という不思議な体験もしました。
夢とビジョン (右脳の活性化?)
これが一番驚いた変化かもしれません。
- ビジョン: 5日目には「やせ形のレオタードを着た人が機敏に踊る」という滑稽なビジョンが(笑)。10日目には「綺麗な青色」や「一面にまばらに広がる星空」のビジョンが見えました。星空は5秒ぐらいですが、他の映像と比べても長く見えた映像で結構感動しました。
- 夢: 9日目、10日目には「かなりはっきりした夢」「夢の映像がカラフルで鮮明になってきた」といった変化が現れました。私としましても右脳の活性化かなと分析しています。
まとめ:9月は「土台作り」の1ヶ月だった
こうして9月の記録を振り返ってみると、当時は、瞑想の習慣化と時間確保に苦労しつつも、理論と実践の両面から集中的に取り組んでいたことが分かります。
特に、月の前半で「数息観」などの技法を試みた後、中盤で「只ある」という思想的な理解に至り、最終的に「結果を手放し、姿勢と呼吸に集中する」という今の方針を固められたプロセスが、自分にとって大きかったと思います。
この精神的な姿勢の変化と同時に、体調への気づき、鮮明な夢、瞑想中のビジョンといった体験が増えてきた。内面的な変化が、具体的な感覚の変化として現れ始めた…そんな「土台作り」の1ヶ月だったな、と改めて感じています。