「光って、”粒(つぶ)”なの? それとも”波”なの?」
物理学にちょっとでも触れたことがある方なら、もれなくこの謎にぶち当たるのでないでしょうか。
物理学者の答えは「どっちでもある」なんですが、正直、私には全くしっくりきませんでした。
私は日々そのことを考えつづけ、一つの「仮説」にたどり着きました。
もしかしたら、「光は “粒子” である」っていう、その”定義”自体が、そもそも間違いなんじゃないかと。
今日は、私が思いついた「ゴムジャングルジム仮説」について話してみたいと思います。
1. この世界は「ゴム製のジャングルジム」でできている
まず、想像してみてください。
この宇宙全体に、巨大で、目には見えない「ジャングルジム」が張り巡らされています。
しかも、そのジャングルジムは硬い鉄じゃなくて、「ゴム」のように伸び縮できる素材でできています。
- ジャングルジム = これは「空間」そのものです。物理学者が「場(ば)」と呼んでるもののイメージです。
- ゴム = そのジャングルジムは「弾力」があって、エネルギー(振動)を伝えることができます。
この「ゴムジャングルジム」が、私たちの世界の土台です。
2. 「粒子」の正体は「現象」だ
じゃあ、「光子(光の粒)」とか「電子」とか呼んでる「粒子」って何なんでしょう?
それは「ビー玉」みたいな“モノ”じゃない。
その「ゴムジャングルジム」が“ブルッ!”と震える、「現象」そのものなんです。
光源(ライト)が「ドン!」とジャングルジムを叩くと、その振動が「波」としてゴムを伝わっていく。
その「波(振動)」こそが、「光」の正体だと考えました。
つまり、
- 「粒子」が空間を飛んでるんじゃなくて、
- 「現象(振動)」が空間(ジャングルジム)を伝わってる
というのが、この仮説のキモです。
3. なぜ「1個の粒」に見えちゃうのか?
でも、物理の実験では「光子を1個飛ばす」とか「電子が1個当たった」みたいに、「粒」として数えられます。
これはなぜか?
それは、人が「観測」しているからです。
あの有名な「二重スリット実験」で考えてみましょう。
- 光源から「ドン!」と振動(現象)が放たれます。
- 「現象」は「波」としてジャングルジムを伝わり、2つの穴(スリット)を同時に通り抜けます。
- そして、最後にある「スクリーン(壁)」にぶつかります。
この「壁にぶつかった」瞬間こそが「観測」です。
飛んでる間は「波」として広がっていた「可能性」が、壁にぶつかった瞬間に、たった1点に「ドン!」と収束します。
物理学者は、この最後の「ドン!」という結果だけを見て、「ああ、“1個の粒子”がここに飛んできた」と判断してるんじゃないか。
それが、「粒子」だと勘違いしてる理由だと思います。
4. 光子と電子の「違い」も説明できる
この話を深めていくと、もう一つの疑問が出てきます。
「じゃあ、質量がゼロの『光子』と、質量がある『電子』は何が違うの?」
これも、「ジャングルジム」で説明できます。
- 光子(光)
これは「電磁場」っていう名前の、光子専用のジャングルジムを伝わる振動です。
このジャングルジムは、他のものに邪魔されず、スルスルと振動を伝えられます。だから抵抗ゼロ(=質量ゼロ)で、光の速さで飛んでいけます。 - 電子
これも「電子場」っていう、電子専用のジャングルジムを伝わる振動です。
でも、こっちのジャングルジムはちょっと厄介で、「ヒッグス場」っていう別のレイヤー(ジャングルジム)が、ガツガツと干渉してしまいます。
この「まとわりつく抵抗(動きにくさ)」こそが、「質量」の正体なんじゃないか。
(これは物理学者が実際に言ってる「ヒッグス機構」って話らしいです)
だから、電子も光子も、本質は同じ「ジャングルジムの振動(現象)」なんだけど、その「ジャングルジムの性質(抵抗があるかないか)」が違うだけ。そう考えれば、全部スッキリつながります。
5. まとめ:「ゴムジャングルジム仮説」
この「ゴムジャングルジム仮説」は、
- 「粒でもあり波でもある」っていう奇妙な話
- 「観測すると1点に決まる」っていう不思議な話
- 「質量がある電子と、ない光子」の違いの話
これら全部を、「ジャングルジム(場)を伝わる“現象”が、収束する」っていう、たった一つのシンプルなルールで説明できるかもしれない、という仮説になります。
世界は“モノ(粒子)”でできてるんじゃなくて、“コト(現象)”でできてる。
そう考えたら、なんだか世界の見え方が変わりませんか?
(でも、これを数学で証明するのは、アインシュタインが一生をかけた「統一場理論」に挑むのと同じくらい大変らしいです。で、ここが重要なんですが、この仮説が万が一証明されてしまうと宇宙全ての「物質」が消失し「現象」になってしまいます。)